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ビカネール市内

bikanerビカネールはまさに砂漠地帯にあり、その昔ヨーロッパから中央アジアへと貿易商たちが越えていったキャラバンルート上にある街です。

ラジャスタン州北部に位置するこの街は、1488年にジョドプールの建設者であるJohdaの子孫にあたるRathoreの王子、Rao Bikaによって建設されました。Rao Bikaは’Jangladesh’ と呼ばれた酷い荒地を素敵な街へと変貌させたのです。

旧市街は銃眼が並ぶ強固な城壁によって囲まれ、まさにキャラバンルートの重要な拠点であったことを偲ばせる造りになっています。

1925年から1927年にかけて灌漑設備が整えられて出来上がったガンジス運河(The Ganga Canal)は、その昔ビカネールの街の郊外に広がっていた作物の全く育たない荒地から、緑あふれる大地へと変貌させました。砂漠地帯のど真ん中に位置するビカネールの街の美しさはまさにこの、城壁に囲まれた要塞そのものでしょう。少し高台に鎮座するようにある要塞は、周囲との間に狭間を設けて境界線を描くようにして城壁に囲まれ、その中に入るには5つの城門のどれかを通らないといけない造りになっています。

ビカネールの要塞をはじめとして、宮殿、寺院などすべての建物が赤や黄色の砂岩を使用し、歴史的また建築学的にも現代に通じるようなすばらしい造りとなっているために、この街を訪れる人々は皆、現代においても中世の時代のライフスタイルを体感できることでしょう。

色彩豊かなバザールや繊細なハーヴェリーの伝統が現代に息づいているだけでなく、この街はらくだ乗りをするのに世界中で最も有名な街でもあるのです。うねるように続く路地やカラフルなバザール、眩しく活気溢れる街の人々すべてが相まって、ビカネールをすばらしい街に仕上げています。

<見どころ>
bikaner1Lallgarh Palace
街の中心から北へ3kmほど行ったところにある赤砂岩をふんだんに使用して建てられたこの宮殿は、マハラジャのGanga Singh(1881-1942)によって、彼の父親であり、同じくマハラジャであったLal Singhを記念して建設されたものです。宮殿にはさまざまな場所に美しい格子や透かし彫刻が施されています。宮殿の一部は現在宮殿ホテルとShri Saudi博物館として使用されています。

宮殿の1階部分がすべて博物館となっていて、そこには王族が狩猟をする古い写真や、野生動物などの獲得品をはじめとして、マハラジャの個人的な持ち物のコレクションが展示されています。

Junagarh Fort
1588年から1593年にかけて、アクバル帝の時代のムガール帝国で将軍を勤めていたRaja Rai Singhによって建設されたこの要塞は、周囲を掘で囲んだ非常に立派な構造になっています。Suraj Pol(太陽の門)を正門とする城壁の中には37の宮殿、中庭を写真映えさせるような寺院及びあずまや、バルコニーや透かし窓などが点在しています。赤砂岩と白大理石で優雅に建てられた宮殿には素晴らしい鏡のモザイクや彫刻、壁画などがあり、その中でも有名なのが、壁画と大理石のカメオのような彫刻版で装飾されたPhool Mahal (花の宮殿)とHawa Mahal、Badal Mahal、そして Anup Mahalです。

これらの建物の主な見どころはやはり優雅で精巧な大理石彫刻でしょう。宮殿にはまた、ラージプート族の素晴らしい兵器コレクションの数々や、第一次世界大戦時にイギリスからマハラジャのGanga Singhに贈呈されたという、世界で2機しかないという複葉機などが展示されています。

bikaner2Ganga Golden Jubilee Museum
彫像やテラコッタ、兵器、細密画、そして楽器など興味深いコレクションの数々を見ることができます。

ジャイナ教寺院
旧市街内部の細く曲がりくねった路地にはいくつかの主要なジャイナ教寺院が並んでいます。Bhandasar寺院とSandeshwar寺院は15世紀ごろに建てられたもので、カラフルな壁画や入り組んで複雑な彫刻装飾などを見ることができます。

ビカネール郊外
らくだ研究&飼育牧場
街から離れること8km程のところに、アジアでも多分珍しいこの研究所があります。

第一次世界大戦時にイギリスは、荒れ果てたこの地に2000エーカーの牧場を立ち上げ、ビカネールかららくだ兵団を率いていました。現在でもビカネールのらくだ兵団は健在で、国境警備隊(BSF)として重要な任務を担っているのです。

bikaner4Devi Kund
ビカネールから8km東にあるbika王朝の墓地には、いくつかの装飾を施された追悼記念碑が並んでいます。

その中でもマハラジャのSuraj Singhの記念碑は、真っ白な大理石にラージプート族の素晴らしい天井画が施されたもっとも印象的なつくりをしています。

Deshnok
ビカネールの南へ30kmほど行ったところにあるこの村は、Karni Mata寺院で有名な村です。 この600年前に建てられた古い寺院は、ドゥルガー神の形をしたKarni Mata神に捧げられたもので、マハラジャのGanga Singhによって奉納された、精巧な彫刻がふんだんに施されたシルバー製の巨大な門が印象的です。しかしそれ以上に目につくのは、このような神聖な場所にもかかわらず、その中を自由に走りまわるねずみ達でしょう。このねずみ達は僧侶や参拝者たちから餌をもらって生活しているようで、白いねずみは幸運の印として特に重宝がられています。

Gajner野生動物サンクチュアリ
ビカネールからジャイサルメール道路を32kmほど行くと、湖や森林の茂る丘陵地が見えてきますが、そこが野鳥や鹿、アンテロープたちの保護区となっています。Imperial sand grouse(雷鳥の一種)は冬場ここに渡ってきます。湖岸にはその昔、冬の宮殿として使われていた赤砂岩でできたGanjer宮殿が建っており、その高貴な雰囲気は現在も失われていません。この宮殿は現在宮殿ホテルとして利用されています。


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